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【本】落ち込んだ時にもう一度読みたい!心の処方箋本

【本】落ち込んだ時にもう一度読みたい!心の処方箋本

小さなミスが続き
自分のできなさ加減に
自己肯定感はダダ下がり
自分で自分をいじめる思考になり

『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』Jam 著
と思おうとするもうまくいかず、
誰に何を言われたわけでもないのに
勝手に傷ついて自分で自分を痛めつける
メンタルシーズンがありました。

多かれ少なかれそんな日もありますよね、
『にんげんだもの』相田みつを著。

今日はそんなマイナスメンタルから
復活するために読んだ本をご紹介します!

※猫の四コマ漫画も詩も大好きですが、今回は別角度からご紹介!

復活におすすめの本

『過酷な環境でもなお「強い心」を保てた人たちに学ぶ 「首尾一貫感覚」で逆境に強い自分をつくる方法』

心の動きは本当に不思議。
自分のことは自分が
一番大事に思ってるはずなのに、
自分の想像力が一番自分を追い込む。
他の誰でもなく自分自身。

それがわかっているのに
悲観思考が止まらずに困っていた時
ふと東洋経済の記事が目に止まりました。

https://toyokeizai.net/articles/-/698544
上記サイトより引用:

第二次世界大戦時、ユダヤ人強制収容所という過酷な状況を生き抜いた人たちには、ある共通した考え方がありました。戦後、医療社会学者アーロン・アントノフスキー博士が彼らの「逆境を乗り越える力」を詳細に研究・分析し、まとめたのが「首尾一貫感覚」です。

…と。これ以上ない逆境で生き抜く心とは?
気になって手に取ってみることにしました。

著書にも上記記事にも
ある内容なのですが、
人は下記に悩むとのこと。

・なりたい自分になれない(自分自身のこと)
・理想の状態ではない(自分を取り巻く人間関係や環境のこと)

いや、まさに!その通り!
なんとなく、ぼんやりと
思っていたことが言語化されて
問題は解決はしてないが、
自分のバカバカしさにはっとしました。

そこから抜け出すためには
ごく簡単にいうと
首尾一貫感覚を高めると良いとのこと。

首尾一貫感覚ってなんだ?というと
把握可能感→だいたいわかる感覚
処理可能感→なんとかなると思える感覚
有意味感→意味が感じられる感覚

この3つの感覚が相互に関係して
あ、これは大丈夫!(まぁなんとか!)
と思えるとメンタル良好に過ごせる。

この状況はこれからこうなる
とだいたいわかる感覚
→わからないから不安になる
状況見積もれずパニック、あるあるだ。

前もこういうことはあったから
やればなんとかなる感覚
→だいたいはじめてごとは
理屈わからないしミスする
とはいえできないほど難しくないだろ
助けを求めるのはあんまり得意じゃないな。

やってることに意味を感じられる感覚
→これ意味ある作業…か?悩みそうだw
意味があると思えばやる意味がある。
意味を見出せれば意味がある。

こちらの本で一番印象に残ったのは
上記考え方の根幹部分です。

また、第二次世界大戦時、アウシュビッツなどの強制収容所に入れられそこから生還したヴィクトール・E・フランクルの著書、『夜と霧』の引用がとても効果的で印象的でした。

強制収容所間を移送される貨車の窓とも呼べない小さな穴から故郷ザルツブルクの山脈が見えたときの高揚は堪らないものがあったろうと想像できました。

このあと私は『夜と霧』も読むのですが、こちらの『首尾一貫感覚〜』を読んでから『夜と霧』を読んだ方がより一層理解が深まると感じました。フランクル心理学の考え方をこの本で学べます。

そもそも首尾一貫感覚はフランクル心理学に影響を受けた、アーロン・アントノフスキー博士が提唱したもので、フランクルはロゴセラピーなどを提唱した人。アントノフスキー博士の著作はまだ読んでません。おっとっと。

 

『夜と霧』

『夜と霧』の原題は
『心理学者、強制収容所を体験する』です。
ここまで原題と違うとぶっ飛びます。

第二次世界大戦中のアウシュビッツなどの強制収容所で起きたホロコースト、約600万人のユダヤ人がガス室に送られた凄惨な事件のことは、誰もが一度は歴史で学んだことと思います。そんな酷い現実から生き延びた心理学者がそのような極限状態の人間の心理を心理学的観点で綴った本がこの本。

精神的に弱っている時に、
この本を読めるか不安でしだが
その心配はありませんでした。
感情を抑制して淡々と書かれています。

写真や映画、映像の世紀で、
その凄まじさは知っていたので、
こんな状況で何を支えに生きればいいのか
興味深く読み進めました。

読んでみてよかった。
心のありようを知るために。
こんなにも過酷な状況下でも
人のために何かできる人がいた。
生きる意味を問うのではなく
人生は私に何を問うているのか
コペルニクス的転回!

私の人生に意味があるかどうか
私が人生に問うのではなく、
人生は私に何を問うているか
私は人生にどう答えるか
それが生きる指針。

フランクル心理学の
体験価値、想像価値、態度価値
の考え方もも生きる指針になる。

これは精神的に詰みそうだったら
逆に手に取ってみたらいいかもしれない。

そして歴史の勉強としてもオススメです。

 

『フランクル回想録』

『夜と霧』は当事者感を消そうと
感情を抑制した書き口でしたが、
こちらは晩年に書かれたこともあり
フランクルってこんな人だったんだー
と感じられる本です。

67歳で飛行機の運転免許を取った話や
登山通り越してロッククライミングが
趣味なところは驚くばかり。

強制収容所の話も
『夜と霧』より詳しく書かれてる。
奥様との結婚写真を撮ったお話や
強制収容所で最後に男女別に
別れさせられる前の奥様のユーモアさも。
奥様とても素敵な人だったんだなと思いました。

フランクルが中高生くらいの時期に
フロイトと文通していたそうで、
大学時代からは近所に住んでいた
アドラーの門下生になっている。
その後アドラーの会派から除名されてる。
えー仲悪かったんかい!と思いました。

年の差はあるとは思うものの、
フロイトとアドラーとフランクルが
同時代を生きていたとは驚きました。

『夜と霧』とセットで
読むことをおすすめします!
写真もあってとても読みやすいです。

『それでも人生にイエスと言う』

これはちょっと読みずらい…。
講演会の内容を書き起こしているもの。
考え方の主軸は
『夜と霧』『フランクル回想録』と同じ。

ただちょっと読みにくい文章なので、
余力があったらオススメ。

何より、タイトルが最高に良い!
「それでも人生にイエスと言おう!」
強制収容所で歌が歌われたそう。

 

『嫌われる勇気』

アドラーは全ての人の悩みは
人間関係にあるといった人。
さもありなんと
深く感銘を受けたのは随分昔のこと。
すっかり忘れてきたので
改めて手に取ってみました。

アドラーに言わせれば
怒っているのはあなたが怒りたいからで
落ち込むのも私が落ち込みたいから
という逆説的な思想。

導きの星は他者貢献、
共同体感覚を解いた人。
にもかかわらず、
フランクルを除名したのはなんでだろう。
ゴルディオスの結び目を
切るも切らないも自分自身、
切ったパターンの結末だったのだろうか。

『嫌われる勇気』から派生して、
岸見先生の『アドラー心理学入門』も読んだはずなのに、
すっかり忘れてしまったので今度また読もう!

 

『あっという間に人は死ぬから「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』

こちらも最近読んだ本。
大人になってからというもの
私も20分では何もできない
と思うようになっていた。

それに比べて、
小学生の頃の20分休憩、
思い出せば私も
たった20分の休み時間に
校庭に走り出て遊んでいたな。

何がどうしてあの頃は20分でも
充分遊べていたんだろう!?

!?

今も実は20分で
いろいろできるのでは?
と思わされた本でした。

 

おわりに

芋づる式に本を紹介してみました。
今は少し先が見通せるようになってきて
だいたい平和に毎日を送っています。

今年2025年は第二次世界大戦から80年の節目の年。
奇しくも今日1月27日はアウシュビッツが解放された日です。
NHKのニュースにもそんな記事が紹介されていました↓

アウシュビッツ強制収容所 解放から80年 記憶の継承が課題 | NHK
【NHK】第2次世界大戦中、ナチス・ドイツがユダヤ人を中心におよそ110万人を虐殺したアウシュビッツ強制収容所が解放されてから27…

『夜と霧』を読むまで、なんとなく強制収容所はアウシュビッツだけだと思い込んでいたんですよね。そんなわけはなく、各地にたくさんの収容所がありました。フランクルは強制収容所間を何度も移送されています。少し考えればわかりそうなことなのに頭が固かったです。心の面からも、歴史の面からもおすすめの本たちでした。

詰みそうになった時には思い出して読もうっと。
だいぶ散らかってしまったので
また後日書き足したいと思います。

 

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